〔お母さんの小さなお助け隊 〕

〔お母さんの小さなお助け隊 〕

ヒョルト人の共通宗教


大地とは即ち母親のこと。お母さんの小さなお助け隊は、物質界の様々な自然、植物、動物、大地、そして空気や日光といったなかにすら住まう小さなダイモン、取るに足らない精霊、弱いエッセンス達(これらはまとめてアーリングと呼ばれる)によって効果を増幅された自然の成分を用いた治癒の軟膏、飲み薬、香膏、湿布を人々に供給する。


お母さんの小さなお助け隊は、薬の処方と適切なアーリングによってその薬の効力を増幅するための儀式を知っている。儀式に伴い、これらの薬品は内部に住まうアーリングの本性に見合った形で、通常における共通魔術の神技、チャームまたは呪式として作用する。信者は薬効成分を見つけることができれそれに見合った分だけいくらでも薬を精製することができるけれども、共通魔術として能力を直接使用することはできず、薬を使用した際の増強としてのみ魔術を使用できるに過ぎない。一つのアーリングには一つの治癒を促進することができる条件が設定されており、例えば骨接ぎアーリングの力は切り傷には無効となる。


この共通宗教は、標準から逸脱した特徴を二つ有している。まず、信者が適切な型の魔術に集中化していた場合でも、これらのアーリングやこれら共通魔術能力を直接の能力として使用することはできない。ある一つの薬品は、必ず他の能力を増強する形でしか使用できないのである。一方で、これらの薬を用いて行われた任意の〈応急手当〉その他の物質的な治癒能力行使は、ルール的には魔術による小治癒として機能する。


加入条件:

治癒に対する真摯な希求。殆どの信者達は、専門化した癒し手ではなく、母親や妻といった人々である。


能力:

〈アーリング発見〉、〈治療薬処方知識〉


美徳:

〈注意深い〉、〈気遣いがある〉


共通魔術:

お母さんの小さなお助け隊は、各原材料を組み合わせることで治癒の薬品を作る。個別の薬物が神技、チャーム、呪式の内、いずれの形として取り扱われるかは、薬品の精製過程で使用されたアーリングによって決定されることになる。


共通魔術能力:《骨接ぎ》、《解熱》、《鼻づまり治療》、《頭痛緩和》、《打ち身治癒》、《切り傷治癒》、《添え木を外す》、《筋力回復》、《悪寒を擦り払う》、《子供の痛みを和らげる》、《止血》、《発作停止》


他界側面:

小さなお助け隊の処方箋は、個々の土地において優勢な大地の女神の領域に見られる。各々ではどのようにして、神話の時代において自らが形成されたり、あるいは見いだされたりしたかの物語を有している。


アーリングは比較的見つけることが容易だが、その量の多寡は物質界の様々な要因、場所、一日・一年における採集時期、あるいは大規模な会戦や病気の流行などによって使い果たされてしまっているか、等に依存している。